日々新たに 〔千の15〕
6 年前、2009-03-07・〔第457回〕で、表題のことを書いています。この日の数日前月刊誌「致知」4 月号が届き、特集が「いまどう生きるのか」でした。振り返って再編集してみます。
*松原 泰道師は 2009-01-24 の致知出版社・新春講演会で「いまをどのように生きるのか」の中で、101 年の人生の歩みと、仏教の教えを説かれたようです。・・・101 歳の高齢で人前で講演する気力と知力に敬服します。講演の話を下記に要約してみます。
*「心ここに在らざれば、視れども見えず、聴けども聞こえず、食らえどもその味を知らず」・これは中国の古典「大学」の中にある一節のようですが、鈍感な人には感動はないという格言である。
*「真理は月の光のように満ち溢れている」・・見る目を持った人が見れば、人を幸福に導く真理はいたるところに溢れているのに、それに気づかない。つかもうとする人がいかに少ないか。ではどうしたら真理に近づけるのか。古来、多くの名人、達人の生き方にそのヒントがある。
*その 1・「真剣に生きる」・・徒手空拳から身を起こして成功を勝ち得た人は、一様に真剣に努力した人である。
*その 2・「恩を忘れないで、恩を返す」・・受けた恩を忘れないで、必ず返そうとする姿勢に宇宙の霊妙な働きは呼応する。
*その 3・「いまここに生きる」こと。「いまここ」しかない。「いまここ」に集中する。心の焦点が定まっていない人に、真の気づきは得られない。
*その 4・「学ぶ」ことである。101 歳で亡くなられた松原 泰道師は、「生きている間は勉強を続けたい。学び続けたい」と、・・・すごいですね。
*「日に新たに、日々に新たに、また日に新たに」・・この教えも中国の古典「大学」の中にある一節のようですが、紀元前 16 世紀の湯王〔とうおう〕という名君が、毎朝顔を洗う時に繰り返し自戒の言葉とした。・・・なるほど、繰り返すことを毎日新鮮な気持ちで。
*「その日暮らし」と「一日暮らし」は似ているようですが、大きな違いがある。「その日暮らしは」蓄えも何もなく、その日をどうにか暮らしている貧しい生活のこと。・・・「一日暮らし」は「自分の全生涯が今日一日である」「一日一生」という言葉は後から生まれた。「自分にとって今日一日はかけがえのない一日」。・・・なるほど、仕事でもスポーツでも集中せよという教えです。厳しいですが、101 歳の先哲の教え、人生の歩みは一日一日を大切に生きること、建築設計業務や現場監理を推し進めるにあたっても、確かにこれ「不易」として胸に刻みたいものと思います。
ありがとうございました。
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- 09:53
- comments(4)
- by 日比野満
先の関東支部記念講演の久田邦博氏の様に
【生への限り有る人】が言われる、生きるは長さではない。
縦軸て、生きた間の夢希望などへの自己充実感、達成感である。を思い出しました。