ルーチン 〔千の62〕

 先日、10 月 8 日の午後、久しぶりにお台場のビッグサイトに出かけ、国際展示場で開催中の国際福祉機器展を視察いたしました。我が社も設計事務所として「福祉施設の創り方」のテーマで一つのコーナーをいただき展示いたしました。設計事務所ですから機器を扱っていないのですが、主催者の計らいで特別に参加できました。

 それにしましても、日本の大中小のメーカーはすばらしいと思いました。福祉の充実度で文化国家のレベルが分かるとは、私の個人的な意見ですが、あの広い展示場が技術力を売る各社の福祉機器の展示で所狭しと言うところでした。

 また、大勢の参観者に驚きました。メーカー側の人達、機器を導入しようとしている老人ホームなどの介護関係者、介護を必要としている車イス利用者や介添えの方々、それに中国などからツアーで来ている視察団など、大変な賑わいでした。


*ラグビーのワールドカップに国内が沸いたのは久しぶりだと思います。日頃ラグビーを観戦しない女性達も、にわかラグビーファンとなり、ラグビーがこんなに面白いのかとの声もありました。しかしこのコラムを書いている現在、11 日の朝ですが、昨夜のスコットランド対サモア戦でスコットランドが 36 対 33 で勝ちましたので、今夜、日本がアメリカ戦に勝ったとしても、決勝トーナメント進出できない〔なぜ、同じ 3 勝でも ?〕ことが決まったようです。

 残念ですが、イギリス発祥のラグビーでも日本チームがここまでやれたのか、今後が楽しみです。アメリカと言えば、大抵のスポーツが強くて、スポーツ大国であるわけですが、ラグビーが弱いのはどうしてだろうかといつも疑問に思っていましたが、なるほど、ラグビーがイギリスからアメリカ大陸に渡ってから、アメリカンフットボールに進化したからだという説に納得です。


*今大会の日本人選手の活躍は世界のファンを驚かせましたが、中でも際立っていたのは、五郎丸 歩選手だと思います。正確なキックは世界レベルですが、「ボールを置き、3 歩下がって 2 歩横へ。腰を落として右手を前へ押し出し、両手を合わせて拝むようなポーズ〔子どもの頃の忍者遊びのようなポーズ〕。」五郎丸選手はキックの前に必ず同じ一連の予備動作を行います。「ルーチン」と呼ばれる独自の流れです。「ルーチン」を決める理由は「どんな場面でも同じキックを蹴ることができるよう、安定性を求めている」と、スポーツ評論家達は述べています。以前はなんとなくやっていた動作だったが、日本代表の荒木 香織メンタルコーチと共に作り上げたとのこと。荒木コーチは「周りの歓声による集中の乱れや、もし入らなかったら、という雑念を取り除ける」と効果を語っています。・・・ここまでは新聞各紙のスポーツ欄の共通する記事です。

 この「ルーチン」に着目した社員が、10 月 5 日の朝会議で発表したのです。十分なやる気を感じましたし、今後の成長が楽しみです。


*私の昨年のコラム〔第966回〕・「長の一念 その 2」の後半で、スポーツライターの二宮清純さんの言葉を引用して書いています。『一流選手は「正しいルーチン」を持っている。ルーチン・〔routine〕とは日頃の努力や工夫。決まった手続きや手順、日課。・・・スポーツやビジネスの成功者が実践を続けている。これを説明するにはやはり大リーガーのイチロー選手ではないか。イチロー選手は大リーガーとして、決して体格的に恵まれているわけではありません。それを補って余りある俊敏性やキレを保っています。・・・ゲーム前に早めに球場に入り、念入りにストレッチを繰り返します。試合中でも守備の合い間、打席に入る前などストレッチや屈伸運動を欠かしません。・・・日々の「ルーチン」の中で入念なケアを施し、アクシデントを招かないようにしているのです。』と述べているのです。


*仕事は違っても、朝起きてから会社のデスクに座るまで、夜寝る前など、自分なりの「ルーチン」を確立するのは大変良いことです。これも思いついた時ではなく、一年、二年、三年とほぼ毎日続けるのです。やっぱり「5つの自 : 自己責任・自助努力・自己判断・自立・自律」を確立した者の証となるでしょう。


*コラム〔第697回〕「運とツキの法則 その 3」で、スポーツドクターの辻秀一さんが「ルーチン」に共通することを述べています。『今、トップアスリートや成長企業が実践し、著しい成果をあげているフロー理論。辻さんはこの理論を広めるために多方面で活躍しています。・・・「運とツキ」を掴む心得とは・・「揺らがず・とらわれず」・・フローになるための三大条件・・その 1、外側の出来事ばかりに気をとられないで、脳を内側に向かせ、自分の感情に気付く練習を徹底的に行う。・・その 2、フローでいることの価値を認識。フローの方が仕事の効率が良くなる。夜ぐっすり眠れる。フローが起こった先にどんな良いことが待っているかを考える。・・その 3、嫌だなぁ・・。というようなノンフローな心を人間は生み出してしまう。こういう心に支配されない。・・これらの条件を基に心をフローにする四大ツールとは「表情・態度・言葉・思考」。』うむ~。なるほど・すごい !・・これも継続することが成果への道だと思います。


ありがとうございました。


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