真心 〔千の69〕

 2015-12-2〔水〕・午後 3 時 30 分から、昨年と同じ会場、箱根湯本「あうら橘」において、「感謝の集い」を開催しました。第一部は一年間の社員のみなさんの活躍を表彰するのと、社友の皆さんの協力に表彰させていただきました。今年は社会から多くの賞をいただきまして、当然のこと、そうしたプロジェクトを担当したプロジェクトリーダーとスタッフ達と社友の皆さんが該当です。

 その後、姉妹会社「〔株〕日比野設計技術」を設立した趣旨説明と役員と社員の紹介をしました。続いて、今年の研修旅行の報告ですが、A 班はスコットランドとイングランドコース、B 班はオーストリア、クロアチア、スロベニアのコースで、これらはすでに「幼児の城」ブログで報告済みですが、改めて、大きな画面の映像と視察者の生の報告を聴くと素晴らしいことに感動しました。前回の私のコラムで「サスティナブル」のことを書きましたが、こうした社員研修も「サスティナブル経営」として、会社の経営が好調を持続し、毎年続けられれば幸いと思っています。


*「感謝の集い」第二部は、午後 6 時 30 分から宴会となりました。社会通念の忘年会という表現を使わないのは、辞書によれば、「今年は苦労したことが多かった、悲しいことも多かったなど、こんな年は忘れてしまいたい、だからパーとやって忘れてしまおうじゃないか。」と、言うのが語源のようで、私たちは、昨年もそうだったし、今年もうれしいことが続きました。こうしたことを来年も再来年も好調を続けていこうと、だから記憶しておきたい 一年なのです。だからこそ今年に感謝とお祝いの会なのです。こうした好調は、会社とお客様、役員と社員、社員と社友、社員と工務店の皆さまなどの業務におけるお付き合いにおいて、互いに「真心」であったことは、我が社の誇りとするところです。この互いの「真心」で業務を進めたのが、質の高い建築を創り築いたことであり、色々な賞の受賞につながった大切なことだったと思います。


*2015-12-5〔土〕・午後に「海難 1890」という日本とトルコ両国による合作映画を、ビナウォークシネマで鑑賞しました。

 物語は 125 年前、『1890 年 9 月〔明治 22 年〕、オスマン帝国の親善訪日団を乗せた軍艦「エルトゥールル号」は帰国の途中、和歌山県は現在の串本沖で台風に遭遇し、船は大破して沈没。乗員 600 名以上が嵐の海に投げ出され、500 名を超える死者を出す、当時としては世界最大規模の海難事故となった。荒れ狂う海で生命の危機にさらされたトルコ人を地元住民が台風の高波の中に身を投じ漂流者を助け上げるなど、献身的な救助活動を行い、乗組員の 69 名を助け救ったのです。』この話は実話で、トルコ国民が感銘を受けたことを教科書にも取り上げ、後世まで伝えられているのです。・・・私の郷土、和歌山は紀州の村人による「真心」を実践した実話です。

 映像は、荒れ狂う海で難破する船の中での乗組員の人間模様から始まり、串本の村人が我が身の危険もかえりみず救助に立ち向かい奮闘する場面、救助した乗組員たちを主人公の医師と村人が協力して看病する状景、「どこのもんでも、かまわん ! 助けなあかんのや !」この見返りを求めない勇気と誠意、この「真心」にジーンときました。


*後半は、ガラリと場面が変わり、時代は 30 年前、『1985 年のイラン・テヘラン。イラン・イラク戦争の停戦合意が破棄され、空爆が続く背景から始まります。』この戦争は近代の史実として私も憶えています。『膠着する戦時下で、サダム・フセインが 48 時間後にイラン上空を飛行するすべての飛行機を無差別で攻撃すると宣言。この時点でテヘランに取り残された日本人が約 300 名、日本からの救援機も無理だとのこと。・・どのヨーロッパの国の飛行機も母国民を優先し、日本人は途方に暮れるのです。その時、トルコ政府が救援機を差し向けてくれるのですが、トルコ人脱出が優先だとトルコ人が騒ぐのですが、昔、トルコの戦艦乗組員が日本人に助けられたことを、トルコの青年が人々の前で語るのです。

 青年曰く『今、絶望に陥っているこの日本人を助けられるのは、あなた達だけです。決めるのはあなた達の心だ。』・・・と、その言葉を聞いたトルコ人達は、かって日本人が示してくれた「真心」を思い出していく・・・。トルコの国民は日本人の脱出を優先してくれるのです。・・涙。』

 トルコ国民の「真心」に、私もまた、ジーンときました。


*日本とトルコ、9000 厠イ譴仁捷颪凌諭垢、人と人を想う「真心」よって叶えた奇跡と希望。言葉や文化の違いを超えた友情と絆を生み出すことを物語る映画でした。


*私は建築設計で何より大切なのは「真心」だと信じます。お客様と設計者が子ども達やお年寄りの快適な施設を創ろうとする「真心」は立場が違っても同じだと思います。映画から人と人をつなぐ絆、その「真心」を学びました。


ありがとうございました。

 


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