リーダーシップ 〔千の70〕

 表題の「リーダーシップ」のことについては、過去のコラムで何回か書いています。私が社会人になり仕事を始めてから最も大切に思ってきたことであり、実践を心掛けてきたことです。若い方々に伝えたいことの一つです。

 月刊誌「致知」新春 1 月号が届きました。特集は「リーダーシップの神髄」です。一年の第一号に相応しい特集だと思います。なるほどと思える要点をまとめてみます。


*編集長が下記のように言っています。

 『そこにどういう人がいるのか。・・大は国家から小は家庭に至るまで、複数の人間からなる集団は、それがどのような組織であれ、そこにどういう人がいるかで決まる。リーダーシップのあり方、その神髄が問われる所以である。』・・神髄とは奥義のことと辞書にありますが、奥義とはどういうことでしょうか。


*まず第一は、『リーダーは方向を示す人でなければならない。』・・確かにリーダーは理想や夢を熱く語れる人でありたいものです。

 第二は、『人生には様々なことが起こる。リーダーは何が起ころうがへこたれない人でありたい。』・・確かに人は窮地に立つと、逃げるか、ごまかすか、あるいは病気になるか、そのいずれかを辿る人が多い。追い詰められた時に、その人の本当の値打ちが分かる。と、住友生命の元社長・新井 正明氏が語ることに、私もなるほどと思います。・・上智大学名誉教授の渡部 昇一氏は同じ趣旨のことを言っています。

 頭がよく、人柄がよくても、ガッツのない人はリーダーたり得ない。と、ガッツこそ、あらゆることに先立つリーダーの条件であると言っています。・・なるほど。

 第三は、『君子、未萌〔みほう〕に見る。』・・まだ事が起こらない前に、その前兆を察知して手を打っていく。と、いう意味でしょうが、時代の流れを読むこともリーダーに欠かせない資質であることも条件です。

 第四は、『君子、時中〔じちゅう〕す。』・・「時中」とは時に当たって、その時に敵ったことをすること。また、「中」には「結ぶ」の意もある。矛盾していそうなことも、それを結んで、より高い創造を目指すこと。・・なるほど、先人曰く「福を無形につくり、禍を未然に消す」・・人の知らない間に福をつくり、起こる前に禍を防ぐとは、第三の前兆を察して、に通じることです。

 第五は、『私心がないこと。』・・確かにその通りです。組織のことより、自分の都合が先立つような人はリーダーになり得ない。リーダーは、集団のために、損な役割を引き受けられる人でなければならない。・・稲盛 和夫氏曰く「会社は直接もの言わない。会社がどうしてほしいと思っているのかを考える。それが経営者である」と、これも第三、第四、にも共通することです。


*編集長の総まとめは、『あのドラッカーは、リーダーが絶対持っていなければいけないのは、「真摯さ」である。と、「真摯さ」とは真剣で誠実であること。先に挙げた五項目は、「真摯さ」があってこそ光を放つ。そして、この「真摯さ」の一貫持続こそが、その人の徳望の基になる。徳望こそがリーダーシップの神髄の至高である。』・・すこしばかり敷居が高いけれども、社の役員・社員は皆学ばねばなりません。


*私は、建築設計に関わる者すべてがリーダーであると言ってきましたし、男女の別もないのは当然です。チーフは勿論ですが、スタッフも数年先にはチーフに成長することを期待されています。建築が企画されてから完成に至るまで、大勢の方々とお付き合いし、「衆知」を集め決断すること、その人間関係の充実度によって建築の品質にまで影響するわけです。

 一人ひとりの人間がリーダーとなり、リーダーシップに目覚めるとき、それぞれ、すごい充実した人生になることでしょう。


*「幼児の城」コラムで報告させていただいていますが、今年も色々な賞をいただき感激まだ覚めやらぬ時、年末さらに二つの賞を加えていただきましたことを、ご報告させていただきます。

*「第 21 回くまもとアートポリス推進賞 選賞」に、我が社が設計監理を担当した、「認定こども園 第一幼稚園」が選ばれました。熊本県による賞の趣旨は、『環境デザインに対する関心を高め、都市環境並びに建築文化等の向上を図るとともに、世界への文化情報発信地「熊本」を目指し、後世に残る文化的遺産を創造するための賞』であるとのこと、大変うれしい賞をいただきました。

*「第 1 回ウッドデザイン賞」に、我が社が設計監理を担当した、「土合舎利保育園」が選ばれました。今年から木材の使用を推進するために設定された賞ですが、「ウッドデザインアワード  2015」の「ハートフルデザイン部門・建築空間カテゴリー」の分野の評価です。公共性の強い子どもの施設に木材をどんどん使っていこうと取り組んできましたが、第 1 回の記念すべき賞で大変うれしく思っています。

 

*我が社の目標として、一つひとつの建築が地域社会に根付いていくことを目指して、設計監理活動を進めてきましたが、評価をいただき大変うれしく思っています。担当社員や社友の皆さま、建材メーカーや工務店の皆さまと共に喜びたいと思います。


ありがとうございました。



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