機を活かす 〔千の77〕

 表題のこと、要はタイミングのことですが、ビジネスや個々の人生に、それなりに機敏に活かすのは誰しもが至難のことです。8 年か 9 年前に月刊誌「致知」で読んだことがあるし、私もコラムで書いたことがあるので、「致知」を調べてみました。2007 年 7 月号で「機を活かす」という特集がありました。


*スポーツを長年続けていますが、チャンスを活かすタイミングはどの競技にも、試合中に何度かやってきます。このチャンスを活かすか、活かせないかで勝敗が決まるケース多々あるわけです。勝っても負けても、あそこが勝負どころだったと。


*10 歳から 32 歳まで剣道を 20 年ほど〔高校剣道・学生剣道〕修行しましたが、どのレベルにおいてもチャンスのタイミング〔先の先・後の先〕があります。高校生のレベルでも今 ! 打つべきということは度々あるのですが、チャンスを確実な一打にすることができるのは、日頃の「鍛錬」だということです。宮本 武蔵は『千日を「鍛」、万日を「練」』と、言ったそうですが、古き時代のこと、続けた「鍛錬」の「質と量」が生死を分けた打機だったのです。


*30 歳代の 10 年ほど草野球に打ち込みました。会社を設立し社員が増えるにつれ、社員間の呼吸を合わせる必要があると思ったのです。下手は下手なりに、団体スポーツが、皆で「心と力」を合わせるのに役に立ったと思っています。草野球と言えど、会社の社員面々でつくるチームです。日頃の練習はほとんどなしで、土、日に試合のスケジュールが入るのです。社員個々の能力や性格など実に頼もしくもあり、面白いところでした。ヒットや美技の反対に三振や凡打、守備のエラーも含めて、会社の厳しい実務から離れたスポーツが、個々のストレスを解放してくれました。草野球と言えど、ここ一番のヒット、この打者をおさえてピンチをしのぐとか、果敢な走塁など、レベルはちがっても「機を活かす」場面を度々体験したものです。


*40 歳から現在まで、テニスをやっていますが、すでに 34 年になります。相手の厳しい打球にはやられますが、試合中に度々甘い球があるのです。この球を確実にポイントにつなげれば良いのですが、この処理をミスしてしまうことも度々です。こうしたたプレイは考えてできるものではなく、体と腕が自然に反応するのが、日頃からのコツコツ重ねる練習から生まれるのです。我々の楽しむ健康テニスでは、こちらの攻めるエースポイントの数と、相手のミスによるポイントの数でゲームは決まるのですが、「機を活かし」ながら、よく返球し球を持続することの多い方が概ね勝者です。


*さて、当時の「致知」の特集では、「機を活かす」にはどうすればいいのだろうか。・・ビジネスや人生を生き抜くアドバイスがありました。それは、四つあるとのこと、勉強することにします。


*まずは「至誠」である。誠心誠意取り組むことである。「至誠天に通ず」と言うことである。・・・私のコラム〔千の71〕「至誠」で書いていますので、また読んでください。

*次に「敏」である。ピンとくる。そのためには前向きの緊張感を持ち続けることである。安岡 正篤師の言葉がある。『自分の人生を美しくするために、仕事のために、友人のために、世の中のために、できるだけ気をつけよう、役に立とうと心身を働かすことが「敏」の本義』である。・・・私のコラム〔千の70〕「リーダーシップ」で、『君子、未萌に見る。君子、時中す。』などと同義語ですから、また読んでください。

*第三は「徹」。徹することである。以外にこれができない。ほとんどの人が中途半端で終わる。徹する人のみが至り得る境地がある。・・・「致知」が言っていることですが、中々厳しいですね。私のコラム〔千の74〕「一生一事一貫」で貫く生き方を書いていますから、また読んでください。

*最後は「勇」。積極一貫。躊躇する者には「機を活かす」ことはできない。・・・よく分かります。このこと、私は多くのスポーツを観戦して、自らもプレイして学びました。

*若い方々は「機を活かす」ことを心に留めて、各界の先人の人生から学んでください。

*2 月 6 日・午前 3 時 57 分〔日本時間午前 4 時 57 分〕・台湾南部・高雄市を震源とするM 6.4 の地震があり、隣接する台南市で 16 階建ての住宅兼オフィスビルなど、複数のビルが倒壊したとのことです。現時点では 13 人が死亡、480 人が負傷したとの報告ですが、まだ救助及び捜索が続けられているようで、100 人以上が倒壊したビルの中とのこと、死者はもっと増えそうです。何よりも亡くなられた方々にご冥福を祈りますし、負傷者にお見舞い申し上げます。

 新聞報道の範囲ですが、倒壊したビルの柱などに、サラダ油などの缶が埋め込まれていたなど、私には考えられないことです。台湾内政部は手抜き工事の可能性があるかどうか調査する方針とか。それにしても、確実な設計、確実な工事監理の上で、工事業者が確実に工事を進め、複数の眼で検査を繰り返して建築を完成させるのは当然です。国が違っても「やるべきことをやる。ならぬことはならぬ」のです。順次報告される調査を世界中の建築工事で次に活かすことです。


ありがとうございました。



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