青春 〔千の91〕

 8 年前の月刊誌「致知」に松下政経塾を開塾した時の逸話がありました。開塾したのは松下幸之助氏が 86 歳の時で入塾式のあとで、住友銀行の頭取を務めた 81 歳の堀田正三氏と、「5 年間の修養でどんな人物が育つだろうか」と楽しそうに語り合っていた。同席した住友生命の社長を務めた新井正明氏は、自分の年齢を忘れて 5 年後に希望を燃やすお二人の姿に感嘆した、と言われていた。・・・すごい話だと思います。86 歳にして入塾した青年を教育し、人物に育つことを期待する心意気に私も感嘆するところです。
 その松下幸之助氏が愛唱してやまなかったのが、サミュエル・ウルマンの「青春」とのこと、ここに訳文がありますので好きなところを要約し、学んでおきたいと思います。

*青春
 青春とは人生のある期間をいうのではなく、心の様相をいうのだ。優れた想像力、逞しき意志、燃ゆる情熱、怯懦〔きょうだ〕をしりぞける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こういう様相を青春というのだ。年を重ねただけでは人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。
 歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。苦悶や、狐疑、不安、恐怖、失望、こういうものこそあたかも長年月のごとく人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。年は 70 であろうと 16 であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。
 中略
 人は信念と共に若く、疑惑と共に老いゆる。
 人は自信と共に若く、恐怖と共に老いゆる。
 希望がある限り若く、失望と共に老い朽ちる。
 大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして偉力の霊感を受ける限り、人の若さは失われない。
 これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までおおいつくし、皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至れば、この時にこそ人は全くに老いて神の憐みを乞うる他はなくなる。

*サミュエル・ウルマンのすばらしい詩を、すでに承知をしている方々も多いかと思います。私も『我が社の若い役員、社員に 5 年でどれだけ人物として成長するだろうか、個々人と同時に、法人として社歴と伝統を築き重ねながらもいつまでも若々しく、どれだけ社会のお役に立つだろうか』と、期待をする 75 歳の一人です。自らも先々を観ることのできる「健体康心」を保ちたいと心掛けるところです。

ありがとうございました。
 

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